小説, 駄目男への讃美

 駄目人間に強く惹かれるのだが、この小説の主人公もかなり駄目である。
 本作は2004年にドイツ最高の文学賞ビューヒナー賞を受賞のほか、数々の賞を獲得した作品である。

 毎日、何の役にも立たない空想をして過ごしてい ...

小説, 駄目男への讃美

 絲山秋子氏は、最も好きな作家のうちのひとりである。心のどこかがぶっ壊れてしまっている人物を書かせたら、この人の右に出る者はいない。そんな人物たちの触れ合いの微妙な距離感が、なんかいい。
 不器用というのとは違う、必然的な距離 ...