飄々図書室

【書評・読書感想文】本にまつわるあれやこれや

【確定申告】アフィリエイトで個人事業主になる時に絶対に読んでおくべき本7選

      2017/09/03

【確定申告】アフィリエイトで個人事業主になる時に読んでおくべき本7選

Photo by Thomas Leuthard

 
 私事だが2017年1月からアフィリエイト事業において個人事業主になった。会社にも勤めているので兼業である。

 個人事業主になるためにすべきことは管轄の税務署に「開業届」を提出するだけ(郵送でも可)なので、非常に簡単である。紙に必要事項を記入しさえすれば誰でもなれる。ただ問題になってくるのは確定申告である。

 開業届と共に「青色申告承認申請書」を提出し、複式簿記によって帳簿を付けることによって年最大65万円の青色申告控除を受けることができる。月換算で約5.4万円までの所得が無税になる計算であるから、これをやらない手はない。

 だけど、私は数学が大の苦手であり、簿記の知識も全くない。本当に全く。ゼロ。

 それに加え、個人事業主・フリーランスの大海原にはわからないことが多すぎる。確定申告もそうだし、税金のこと、経費のこと、そもそも個人事業主・フリーランスと会社員とは何が違うのか、メリット・デメリットは何か。さっぱりわからないぞ――。

 ここに紹介するのは私が個人事業主としての基本を抑えるために読んで大変に参考になった本である。これさえ抑えておけば間違いないという代物だ。世間知らずにして数学オンチの私が保証する。

 最初は本当に暗中模索で特に帳簿の付け方はわけがわからなかったけれど、現在、約半年経ってもうすっかり慣れている。これから個人事業主・フリーランスになる予定の人、恐れることはない。

 

1.『フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました』

 フリーランスとして個人事業主になる人にとっての定番の入門書であり、地味ではあるけれどベストセラー。2005年初版以降勢いが衰えることなく売れ続けている。

 実際にフリーランスであるきたみりゅうじ氏が専門家に学ぶという初心者目線の対話形式で書かれており、大変にわかりやすい。確定申告と節税についての本音と建前が書き分けられているところにも好感が持てる。

 個人事業主なる予定だけれど何が何だかわからない!困った!という人はまず本書を簡単に目を通すだけでもだいぶ違って、クリアに物事を見ることができるようになる。

 

2.『フリーランスの教科書』

 こちらもド定番。上記『フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました』がそのタイトル通りに申告と節税に焦点が当てられて書かれているのに対し、本書『フリーランスの教科書』は確定申告についてとフリーランスという生き方についても広く浅く書かれている印象である。

 とはいえ、精神論に終始するわけではなく内容はとても実務的で「実際に役に立つ」という点ではタイトル通りに「教科書」の名に相応しい。

 『フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました』と『フリーランスの教科書』は双璧である。とりあえずこの二冊に目を通しておけばフリーランスの何たるかがだんだんとわかってくる。

 

3.『ひとり社長の経理の基本』

 個人事業主は正確に言えば社長ではないが、本書で言うところの「ひとり社長」みたいなものである。著者である井ノ上陽一氏は実際に税理士のひとり社長として仕事をしており、本書『ひとり社長の経理の基本』にはその先進的なノウハウが詰め込まれている。

 内容は極めて実務的・実践的・具体的であり、実際に業務を開始してから帳簿を付けたり領収書を集めたりする過程で、わからなかったり疑問に思ったりするであろうことが先回りして書かれている優れた書籍である。

 面倒で煩瑣になりがちな経理作業を、無駄な作業はとことん省き簡略化して、テクノロジーを駆使しながら一人で効率的に簡単にこなすということに力点が置かれているのが何より心強い。これを読むのと読まないのとでは効率が全然違ってくる。

 

4.『はじめての人の簿記 入門塾』

 青色申告65万円控除で問題となってくるのは簿記である。適当な帳簿ではなく、きちんと複式簿記によって記帳することによって65万円控除の恩恵を受けることができる。

 簿記なんて全くやったことのない上、数学が大の苦手な私が手にしたのはとりあえずAmazonでベストセラーになっているらしい本書『はじめての人の簿記 入門塾』である。

 他書と比較していないので本書が簿記の入門書としてどれだけ優れているかを正しく評価することはできないものの、少なくとも私は本書を通読した後に実際に会計ソフトを操作してみることによって、意外とすんなりと記帳することができた。

 ちなみに私は会計ソフトはfreeeを使っている。freeeは簿記の知識不要で簡単・直感的に記帳ができることが最大のポイントだが、身につけた簿記の知識も無駄ではあるまい。

 

5.『はじめてでも迷わずできる個人事業者の【超簡単】経理』

 本書の著者・吉田信康氏は土壇場で確定申告をやっつけることを趣旨にした本を多く出版されているようである。経理をいかに簡単にこなすかという点に力を注いで教授しているのである。

 つまりは、経理作業を知らない者にとって「なんか難しそう」「私には無理そう」と思えてしまうものを「こんなに簡単だよ」「こんなに適当でいいんだよ」と提示してくれるのであり、確定申告という一大イベントへの心理的障壁を大きく下げる役割を果たしてくれる。

 

6.『あらゆる領収書は経費で落とせる』

 会計・経理・確定申告の役割は「利益を調整すること」であると定義した上で、様々な節税マジックを見せてくれるのが大ベストセラーの本書『あらゆる領収書は経費で落とせる』である。

 著者である大村大次郎氏は国税局に10年勤めていただけあって、書かれている節税テクニックは極めて実践的である。あらゆるものを経費として認めさせるための裏技・正攻法を論理的に理解できる。「税務署は時々嘘をつく」から気をつけろという警告も本書ならではである。一読の価値は充分にある。

 

7.『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015』

 確定申告とは直接は関係ないが、独立して働こうと思っているなら必読の書である。世の中には知っているのと知らないのとでは大きく違ってくることがある。もちろん、知っていれば同じことをやっても大きく得をすることができる。

 ベストセラー作家・橘玲氏による本書『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015』では、サラリーマンは国にいいように搾取される悲しい存在であるとした上で、「マイクロ法人」を設立して制度の歪み(黄金の羽根)を最大限利用することによってお金を雪だるま式に増やすための具体的な方法を書ききっている。ものの見方が180度変わるすごい本である。

 

おまけ:『成功する人たちの起業術 はじめの一歩を踏み出そう』

 立ち上げられる新規事業は最初の1年でその40%が、5年以内に80%が廃業に追い込まれるという事実がある。誰もが情熱を持って、成功を確信して事業を始めるのになぜそんな短期間で駄目になってしまうのか。

 その明瞭且つ具体的な理由をスモールビジネス・コンサルタントのプロフェッショナルであるマイケル・E・ガーバー氏が解き明かした名著である。

 一言で言えば、「おいしいラーメンを作ること」と「ラーメン屋を経営すること」は全く違うということ。私たちは事業を軌道に乗せるにあたってラーメン屋を経営しなければならないのに、事業を起こす多くの職人気質は美味しいラーメンを作ることに拘泥してしまう。ラーメン屋を経営することを蔑ろにしてしまう。結果、短期間で倒産する。「美味しければお客さんはついてくる」というのはただの神話に過ぎず、現実にはそううまくは行かない。

 本書『成功する人たちの起業術 はじめの一歩を踏み出そう』を読み通すことによって、そういった場当たり的な経営による倒産のリスクを限りなく低くする考え方を身につけることができる。事業を始める全ての人が初めに読むべき本である。

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