飄々図書室

【書評・読書感想文】本にまつわるあれやこれや

【長文】書評ブログ収益化のリアル。2年間運営して学んだ5つの戦略

      2018/04/20

【長文】書評ブログを2年間運営して学んだ、収益化のための5つの戦略

Photo by Paul Braverman

 
 書評ブログについては「レッドオーシャンである」「いや、ブルーオーシャンだよ」との双方の見解が聞かれるが、当書評ブログ「飄々図書室」を2年間運営してきた私の実感としては「レッドオーシャン=収益化しづらい」と実感している。但し、やり方によってはそれなりの収益化も可能であるとも感じている。

 アフィリエイトでよく言われるような「1日2時間の作業で月収100万円」を達成するためにはジャンル選びが重要であるので、書評ブログではなかなか難しい。しかしながら、趣味の延長線上としての「お小遣い稼ぎ」程度なら不可能ではないということである。

 本稿においては、私が当ブログを2年間運営してきた経験から「収益化」に焦点を絞って、失敗事例から学び、成功のための戦略について書いていきたい。

 

当ブログ「飄々図書室」の直近の運営実績(先月の数字)

 総記事数:79
 月間PV:約4,000PV
 月間収益額:約500円

 一記事数あたりの月間PV:約50PV
 一記事数あたりの収益額:約6.3円
 1PVあたりの収益額:約0.125円

 

 おいおい、生産性低すぎ。500円って。だけどこれが当書評ブログのリアルである。

 ちなみに、私が運営する最も成功している他ブログの実績も参考として下記に示しておく。

 
 総記事数:260
 月間PV:約195,000PV
 月間収益額:約170,000円

 一記事数あたりの月間PV:約750PV
 一記事数あたりの収益額:約653円
 1PVあたりの収益額:約0.871円

 
 もちろん、当書評ブログはマネタイズに関しては殆ど意識しておらず書きたいことを好き勝手に書いているだけであり、上記のマネタイズに比較的成功しているブログについてはゴリゴリに収益化戦略を採っているので、収益額や生産性に大きな差が出ている。一概に「書評ブログだから稼げない」と結論付けるのは尚早であろうけれど、圧倒的に差が開いているのは事実である。

 この「おいおい、生産性低すぎ」の状況を少しでも改善していく戦略を本稿では述べていくものである。

 

当ブログの運営動機

 収益化とはあまり関係がないけれど、私が当ブログ「飄々図書室」を運営している動機について簡単に触れておきたい。

 
 1. 趣味、暇つぶし
 2. 読んだ本の備忘録として
 3. 頭の運動、ボケ防止
 4. 書籍購入費を経費で落とす名目
 5. 収益

 
 書評ブログの運営動機としては人それぞれであると思う。完全に趣味で採算度外視、PVも全く気にしないという人もいると思うし、お小遣い稼ぎになればいいなーと思って始める人もいるだろう。人それぞれであり優劣はない。

 ただ、莫大な収益を期待して始めるとあまり良い結果にはならないように思う。PVも稼ぎづらいし、収益化もしづらい(単価が低い)ジャンルだからである。だけど、運営者にとって収益やPVがブログを続ける上での強い動機になることも確かである。

 つまりは、収益を目的として始めてしまうと挫折する可能性が高いけれど、趣味や備忘録として始める分には収益やPVは続ける上でのモチベーションになり得るということである。もちろんそこには前提として「本が好き」という絶対条件が含まれる。私が当ブログを2年間続けて来れたのは収益を第一に考えていなかったからとも言えるかもしれない。

 

書評ブログが収益化しづらい具体的な3つの理由をこの書評ブログの傾向から読み解く

 上記で示した通り、当ブログ「飄々図書室」は収益化に成功しているとは言えない。収益が目的ではないにしろ全ての記事はしっかりと全身全霊で執筆しているのであり、Amazonのリンクもしっかりと貼り付けてあるのである。「少しでもお金になったらいいなー」と少しは思っていたにも関わらず、予想よりもお金になっていない。がっかり。

 その要因を自分なりに考察してみた結果が下記である。

 

要因1:書名をタイトルに付けても爆発的なアクセスは見込めない

 本ブログにおいては主に「【書評】『書名』著者」のスタイルでタイトルを付けて書評記事を書いていた(例:【書評】『スタンフォードの自分を変える教室』ケリー・マクゴニガル【著】)。これ以上にない大変にわかりやすいタイトルであり、幾つかの記事では検索最上位に位置している。このタイトル付け戦略が失敗だったとは思わないし直すつもりもないけれど、収益化という意味では疑問符が付く。

 まず、書名を記事タイトルにしている時点でターゲットは明確だけれど、検索エンジンに引っかかる幅広さに欠ける。要するにその書名で検索してきた人しかターゲットにできていないのである。そもそもの分母が少ないのでPVが伸びないというわけだ。

 但し、たまたま自分が書評を書いていてたまたま検索上位に位置していた本がテレビなどで紹介された際には多くの人が書名で検索するので、アクセスが急に伸びるということは何度か経験したことがある。しかし、あまり買われなかった。

 

要因2:小説やエッセイの書評・感想記事からは本は買われない

 特に小説やエッセイの書評に顕著だけれど、それらの書評記事からは全くと言っていいほどその本が購入されることはない。当ブログにおける朝井リョウ『時をかけるゆとり』の書評記事は比較的アクセスの多い記事であり、一時期は1日平均20PV程度、今でも5PV程度はあるけれど、未だに1冊も売れていない。1冊も、である。

 自分なりに考えてみた結果、小説やエッセイの書名で検索する人というのは、その本が欲しいからというよりは、「自分はこの本を読んで○○という感想を持ったけれど、他の人はどう思っているんだろう」ということが知りたいことが動機となっているように思う。つまり、もうその本を持っている可能性が高いということである。

 
 あるいは、アフィリエイトにおいて高い成果をあげるためには「いますぐ客」をターゲットにすることが鉄則とされている。例えば、「一週間後に彼氏と初デートだから、今すぐニキビを治したい」という願望を持つユーザーを狙って、「このニキビ薬なら一晩でニキビが治りますよ」と提案することである。どうしてもニキビを治したいと焦っている彼女はそのニキビ薬をついつい買ってしまう。

 小説やエッセイという商材においてはなかなか今すぐ客を確保することが難しい。「この小説をどうしても今すぐ読みたい」という人はなかなか少ないだろうし、いたとしたらネットで注文するよりも本屋に行ったほうが早い。

 ちなみに、ビジネス書や実用書においてはやや購入率が高くなる傾向にはあるけれど、微々たる差であると認識して構わない。つまり、一般的に検索エンジンにおいて本のタイトルを検索して来訪される書評記事からは当該書籍の売上はあまり見込めないとみなして良い。

 

要因3:報酬単価が低い

 Amazonアソシエイトにおける報酬は「紙の本であれば購入金額の3%、kindle(電子書籍)であれば8%(2017年7月現在)」である。つまり、1000円の本が1冊売れたとして紙の本なら30円、電子書籍なら80円ということ。例えばASPにおける一般的な転職サイト無料登録案件の報酬が約1,000円であることと比較しても、かなり少ないと言わざるを得ない。

 クリック報酬型のGoogle Adsenseにおいては一般的に1クリック平均35円、RPM(1000PVあたりの収益)は250円〜300円と言われている。但し、記事の中でも高単価な広告が配信されやすい記事(例えばクレジットカードなど)とそうでない記事とがあり、書評記事の大部分は後者に当てはまることが推測される。

 

書評ブログ収益化の3つの手段

 ここからが本題である。ブログやウェブサイトを運営することでお小遣い稼ぎをすることができることは広く知られており、ブログによる収益だけで生活する「プロブロガー」も存在することは自明である。

 もちろん、書評ブログも収益化が可能である。主に下記3本の柱によって収益はもたらされる。

 

1. Amazonアソシエイト(物販による収益)

 読者をAmazonに誘導して本を購入してもらうことである。紙の本であれば購入金額の3%、kindle(電子書籍)であれば8%が紹介者(つまり本を紹介したあなた)に収益としてもたらされる。Amazonアソシエイトに登録の後にブログにリンクを貼り付けることで収益化の準備が整う。

 Amazon以外にも「楽天ブックス」という手もあるけれど私はやっていない。

追記
 Amazon Prime(Prime Readingという読み放題サービスが付いてくる)やkindle Unlimitedに誘導して報酬をもらう手段もある。1人紹介につき500円の報酬を受け取ることができる。

 

2. Google Adsense(クリック型報酬広告)

 Googleから発行される広告コードをブログの任意の場所に貼り付けることで、Googleが適切な広告を自動的に配信してくれる大変に便利な収益化の方法である。殆どのブログ運営者はGoogle Adsenseを導入しているはずである。メリットは3つある。

 1. 広告コードを貼り付けるだけなので面倒なメンテナンスが不要
 2. クリックされるだけで収益が発生する
 3. 概ねPVに比例して収益が伸びる

 書評ブログの収益化を画策するなら「Amazonアソシエイト」と「Google Adsense」の導入は必須であると言える。ちなみに当ブログではGoogle Adsenseの代わりにmedi8を導入している。収益としてはかなり低くなる(Adsenseの1/4程度)が、Googleの厳しいガイドラインに抵触する可能性を避けるためである。私は自由に記事を書きたいのだ。

 

3. A8.netなどのASP(商品の購入や無料登録)

 紹介する広告を自分で選んでブログ内で紹介する。一件成約あたりの報酬金額が高いのが特徴。おおよそ莫大なお金を稼ぐアフィリエイターはASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダの略)からの収益がメインである。

 但し、書評ブログとの親和性はかなり低い。書評ブログにおいてASPからの収益をあげるなら下記のようなやり方が考えられる。アイデア次第では大きな収益が得られると思われるものの、無闇矢鱈に広告を貼り付けてもブログの信頼を損なうだけである。戦略的な導入が推薦される。
 
例)
・ビジネス書の書評記事において、転職サイトを紹介する
・健康や美容の本を紹介するついでに、健康食品や美容グッズを紹介する
・世界の絶景写真集を紹介するついでに、旅行サイトに誘導する。

 さあ、役者は揃った。考え得る具体的な書評ブログの収益化戦略を下記で考察していく。

 

書評ブログ収益化のための5つの戦略

戦略1. 関連書籍を紹介する

 「【書評】『書名』著者」のタイトルの書評記事からは収益はあまり見込めないと示したけれど、もちろん、そのやり方が駄目だというわけではない。私はこれからも自分の備忘録として書き上げた記事については「【書評】『書名』著者」のタイトルを付けていく所存である。

 では、そのような書評記事において収益化を画策するとすればどうすればいいかというと、一つの案として「関連書籍を紹介する」というのが挙げられる。その本が買われないのだとしたら、違う本に興味を持ってもらうということである。

 具体的な例は下記に示す。

 
・「この本に興味があるならこちらもおすすめ」と記事下に何冊かを紹介。一言コメントと共にAmazonアソシエイトリンクを掲示。こちらとしても本を紹介することができて購入機会を増やすことができるし、読者としても新しい本の発見に繋がる。まさにwin-winの関係。

・「この本の作者は○○っていう本にインスパイアされてこの本を書いたよ」みたいな豆知識と共にリンクを掲示。記事下でも記事中でも。知らなかった人には興味深く感じてもらえる。

・「この本を読んで私は○○っていう本(映画でも可)を思い出した」「似たようなテーマの本だと○○の方が面白かった」みたいな個人の感想と共にリンクを掲示。記事下でも記事中でも。あなたのブログの読者は、あなたが書いたその記事が秀逸であればあるほどあなたの人間性や感性にも興味を持つものである。そんなあなたがおすすめするものには自然と興味を持ってくれるはず。

 
 当ブログにおける具体的な事例は山内マリコ『ここは退屈迎えに来て』の書評記事において、記事下に「こちらもおすすめ」として朝比奈あすか『憂鬱なハスビーン』を紹介したところ、『ここは退屈迎えに来て』は売れていないが『憂鬱なハスビーン』の方は1冊購入してもらえたということがあった。自分としては自信を持っておすすめできると思える小説であったので、収益云々よりも単純に共感してもらえて嬉しかったことを覚えている。

 個人的な意見としては、関連書籍の紹介はそれが有用なものであれば来訪者にとって決して邪魔になるものではないので、臆することなくどんどん挟んでいいと考えている。

 

戦略2. まとめ記事に力を注ぐ

 2chまとめでは「お前らにとって人生変えた本って何?」みたいな記事が比較的人気であると見受けられ、はてなブックマークにおいても「絶対に面白い小説50選」のようなブログ記事がホッテントリ入りしているのをよく見かけるし、私もついつい気になって閲覧してしまう。で、面白そうな本はついつい買ってしまう。

 やっぱりまとめ記事は強い。たくさんの人の興味を引くから多くのアクセスが見込めるし、たくさんの本を紹介することができるために収益化も図りやすい。難点は競合が多いことだけれど「タイトルを工夫する」「記事の品質を高める」「勝てるジャンルで勝負する」ことで効率的にPVを伸ばし、収益化が可能であると推測している。

 当ブログの記事で言えば「【確定申告】アフィリエイトで個人事業主になる時に絶対に読んでおくべき本7選」や「損をしない人生のために。橘玲氏の本で繰り返し主張されている5つのこと」が挙げられる。公開したばかりなので収益の実績はまだあがっていない。

 
 まとめ記事を作成する際には自分で自信を持っておすすめできる本だけを取り上げることが絶対条件である。読んだことのない本を紹介しても説得力に欠けるし、ブログ読者は意外と敏感だから浅はかな記事はすぐに見抜かれる。だけど、そういった記事を私は全否定するわけではない。ブログは実際にどんどん書いてみることが肝要であるとも思うからである。

 
 また、自分の書評ブログ内で特定のジャンルや分野に関する記事が溜まってきたら、それらを自らまとめて記事を書くというのも手である。具体的には、例えば、イタリア小説が好きで1冊ごとに書評を書いていて10記事溜まったとしたら、それを元に「イタリア文学おすすめの10冊」という記事としてまとめるということである。内部リンクを貼ればサイトの回遊率も上がる(すなわち、直帰率が下がる)し、「このサイトは物凄く詳しい」と読者からの評価も上がる。高い評価はつまり高い信頼であり、収益性の向上に繋がる。

 実際、バズ部という極めて優秀なサイトの後期は自サイトのまとめ記事に力を注いでいたというから、それに倣えば大変に有効な手段となり得るだろう。

 

戦略3. 本をテーマにしない記事において、参考文献として本文中で引用する

 「【書評】『書名』著者」のタイトルはターゲットがあまりにも狭すぎるということは前述した。であれば、もっとポピュラーでたくさんの人が検索しそうなキーワードに沿った記事を書くことがPVを伸ばすための有効な手段となる。

 例えば、「やる気が出ない時に試したい5つの方法」という記事を書いて、本文中に参考にした本からの引用文とアソシエイトリンクを貼る。タイトルとテーマ次第では広くアクセスを集めることが可能になり、加えて書評ブログとしてきちんと本の紹介もできるから運営方針がブレることもない。

 この方法は私がよく他のブログで使う手段であり、実際、PVもそれなりに伸びるし本も比較的よく購入される。当ブログにおける具体的な例は「なぜ男は本能的に巨乳が好きなのか。その生物学的理由とは?」ではテーマの文脈に沿って2冊の参考文献を挙げているし、先に提示した「損をしない人生のために。橘玲氏の本で繰り返し主張されている5つのこと」も広義ではこれに該当するだろう。

 
 また、私は『スタンフォードの人生を変える教室』という本(書評記事はこちら)が大変に気に入っていて、これはまさに自分の人生を変えた1冊と言っても過言ではないのだが、この本も記事の文脈の中で紹介できそうな時には「ちなみに私の人生を変えた1冊は『スタンフォードの人生を変える教室』ですごくおすすめです」や「『スタンフォードの人生を変える教室』の中で○○と書いてあります」みたいな文言と共にAmazonアソシエイトリンクを貼っており、忘れた頃にたまに購入される。

 私の感じる重要な点は「関連のない本を紹介しないこと」と「なるべく引用文を提示すること」である。「読んでいないけどなんとなくそれっぽい本をAmazonで見つけたから」という安直な理由で紹介してもあまり効果はない(全然ないことはないけれど)。

 

戦略4. 敢えて書名をタイトルに入れない

 書評記事なのだけれど書名を敢えてタイトルに入れないという戦略である。本に興味のない人は恐らく書評記事をクリックはしないばかりか、避けてしまうと思われる。記事が読まれる前にタイトルだけで「なんだ、書評か」と思われてしまうのはもったいない。「本を紹介するなら、記事タイトルに本のタイトルを入れない方が面白い | ルカルカアフィリエイト」においても同様のことが検証されており興味深い。

 この「敢えて書名をタイトルに入れない」方法については当ブログでは実験中であり、実践的な記事はあまりないけれど「グズ=先延ばしの根本原因と克服する3つの方法」がこれに当たる。当該記事は『戦略的グズ克服術』という本の書評だが、敢えてそれをタイトルにしていない。「なぜやりたい放題の北朝鮮は滅ぼされないのか? 地政学でその理由がわかる」は『マンガでわかる地政学』の書評である。

 

戦略5. 1冊の本から得た知識を1つのテーマに絞って小出しにする

 書評ブログであるからと言って本一冊をまるごと評論する必要はない、とある時に遅ればせながら気づいた。200ページの本の内容を2,000字の書評にまとめるほうがむしろ大変なのであり、また、本全体としてはイマイチだったけれど気になる記述があった、ということもあるだろう。第二章だけが気になったのでそこだけしか読んでいない、なんて場合もある。

 その場合、本の内容の一部分だけに着目して記事を書いてしまうという手が挙げられる。当ブログの例を下記に示す。

 
物理学が証明!僕たちの人生に定められた運命なんてない ―『運は数学にまかせなさい』という本の一部

愛の値段が133ドル55セントであると判明した件 ―『ネガティブな感情が成功を呼ぶ』の一部

植物は音楽を聴いていないという科学的事実が判明した ―『植物はそこまで知っている』の一部

 
 これは収益化のための優れた戦略というよりは、書評ブログだからと言って堅苦しく考える必要はないという助言であり、ネタ切れ防止策の一つであり、本は好きだけど時間がなくてなかなかたくさん読む時間が取れないという人向けの方法でもある。

 とは言え、記事を書いてPVを伸ばすことこそ収益を伸ばすための最もシンプルな要件であるから、収益化に全く関係がないとは言い切れない。事実、「植物は音楽を聴いていないという科学的事実が判明した」は幸い検索順位も高く、当ブログの中では比較的PVが伸びている記事である。

 

その他、2つの戦略

戦略+α1. 新刊を読んで誰よりも早く書評記事を書く

 この世に楽して成果を挙げる戦略があるとすれば、それは先行者利益のことである。早くやったもの勝ちということであり、それはこのウェブの世界においても当てはまる。

 私はかつて、あるゲームソフトの購入後にプレイの感想を誰よりも早くブログに書き上げたところ、検索順位も上々で、話題のゲームだったこともありその後数カ月に渡ってそれなりのアクセスが維持されたということがあった。

 当ブログにおいても橘玲『幸福の「資本」論』の書評記事を底本をきちんと読破した上で発売日翌日に書き上げたところ、これまた検索順位も上々であった。爆発的なPVとまではいかなかったし、本の購入も今のところ全くないけれど、緩やかにPV増に貢献していることは特筆すべきものである。

 比較的多くの新刊を読むという人は誰よりも早く書評を書くことをチャレンジしてみてもいいだろう。

 

戦略+α2. PVの伸びやすいブログサービスで運営する

 当ブログ「飄々図書室」は私が借りているレンタルサーバー上においてwordpressというシステムで運営されているが、来訪者の99%が検索エンジン経由である(稀にtwitterやfacebookからの流入がある)。検索エンジンからのアクセスが増えるためには、検索エンジンから高く評価されて検索順位が上昇しなければならない。

 従って、ブログ初心者にとってはアクセス増までに時間がかかることが大きな難点となる。ブログを初める人の殆どが更新を止めてしまうのは、最初のうちは誰にも読まれないからである。

 
 であれば、PVの伸びやすいブログサービスにおいてブログを運営することはモチベーションの維持にとって重要な要素となり得る。私の知る限り「はてなブログ」はPVの伸びやすいブログサービスのうちのひとつであり、秀逸な記事がはてなブックマークにおいてホットエントリー入りして爆発的なアクセス増に見舞われていることは日常茶飯事である。

 はてなブログは無料で利用できるが、無料の場合Google Adsenseの貼り付けができないことになっている(月額980円のProで独自ドメイン運用であれば可)ものの、Amazonアソシエイトは利用可能であり、収益化は事実上可能。

 私は特段はてなの回し者であるというわけではなく、はてなブログでブログを運営しているわけではないけれど、はてなブックマークはおもしろいので毎日チェックしており書評記事が高い頻度で掲載されているのを見かけるので、書評ブログとも親和性は高いのではないかと思ったのでここに記載した。

 

まとめ:とは言え、楽しんで記事を書くのが一番

 私が考える書評ブログ収益化のための最善策は「戦略2.まとめ記事に力を注ぐ」であると考えている。私事だが今年に入って時間的な余裕ができたことから読書量が増えており、むしろ1冊ごとの書評記事を書いている余裕がなくなりつつあるので、当ブログにおいても複数冊の書評を一つの記事に押し込むことができるまとめ記事は、これから推進し得るものである。

 ただ、「まとめ記事に力を注ぐ」というのは収益化だけを考えた場合の話。書評ブログだけに関わらず、ブログ運営の最も肝要な点は「楽しんで書くこと」「継続すること」であると私は考えている。収益にこだわりすぎて挫折感を味わってしまったり、ブログ執筆がつまらなくなってしまうのでは本末転倒。

 特に書評ブログというジャンルにおいては読んだ本についての貴重なアウトプットの場である。つまり、運営のスタンスとしては「自分のためのブログであり、収益は副産物」として続けていくのが良いのではないかと思う。

 
 もしも「プロブロガーになりたい」「アフィリエイトで生活をしたい」と考えているなら、それは悪いことではない。アフィリエイト野郎!で示されているように「アフィリエイトは社会不適合者の最後の希望」である。ええ、私も社会不適合者です。

 書評ブログで培った経験を元にアフィリエイトで本格的にウェブサイトの収益化を目指すのもいいし、逆に、収益化されたブログを持っている人なら息抜きのために書評ブログを運営してみるのも良いのではないかと思う。

 
 ブログの収益化にあたっては、それらしきセオリーはあれども正解はない。本当である。アフィリエイターやブロガーが「○○のジャンルで○○の記事を書けば絶対に100万円稼げる」というような具体的な正解をあまり提示しないのは、手の内を見せたくないからというよりは、それが正解とは限らないからという理由によるものであると思う。

 稼いでいるアフィリエイター、ブロガーが100人いれば100通りのやり方があって、そのどれもが正解であるというのがおもしろいところであると私は考えている。自分なりに試行錯誤を重ね、他のブログやサイトの良いところは積極的に参考にして、自分だけの正解を見つければいいのである。決して難しいことではない。

 
 私は冒頭で述べた通り、それなりに収益化されたブログを所有しているけれど、全く収益化できていない当ブログ「飄々図書室」の運営をやめるつもりはないし、ゴリゴリに収益化するつもりもない。この場所は自分の好きなことを書くためのサンクチュアリであり、良い息抜きの場所となっているからである。

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