飄々図書室

【書評・読書感想文】本にまつわるあれやこれや

寄せ植えする前に!初心者から中級者向け、多肉植物のオススメ本3選

      2016/05/17

 多肉植物の書籍というと、書店には主に寄せ植え・アレンジメントの本がよく並んでいます。
 確かに見た目はかわいいし、写真も綺麗。興味をそそられて作ってみたくなる。

 しかし、多肉植物の上手な育て方を知らずにいきなり寄せ植えにしてしまうのはもったいない。
 多肉植物やサボテンの多種多様な種類や特徴を見過ごしてしまうのも同様です。

 一言に多肉植物と言っても、暑さに強いもの弱いもの、直射日光に当てても平気なもの葉焼けをしてしまうもの、屋外で冬越しができるものできないものなど、品種によって特徴があります。
 逆に、全然違う種類に見えても、生育条件が似通っていたりするものもあります。

 寄せ植えにするなら、似たような育て方ができる種類を一緒に植えてあげると管理が楽になりますし、失敗も少なくなります。
 冬に成長期を迎えるものと夏に成長するものを一緒の鉢に植えてしまったら、なかなか上手に育てるのが難しそうですよね。
 多肉植物の世界は広くて不思議に満ちています。
 「こんなにわけの分からない形をしているのを見つけた」「こんなにかわいいのを見つけた」など、ホームセンターの店頭や植物園、図鑑の中などに次々と新しい発見があります。

 というわけで、本格的に寄せ植えを始める前に読んでおきたい、私のオススメ多肉植物本を3冊だけ紹介してみましょう。

はじめての多肉植物 育て方&楽しみ方 国際多肉植物協会【著】

はじめての多肉植物 育て方&楽しみ方 (基礎の基礎からよくわかる)

 多肉植物の育て方の本は、これ一冊あれば充分と断言できます。一番売れている多肉植物の書籍であるのも頷けます。
 育てからの基本から植え替え、芽出しまで、丁寧にわかりやすく写真付きで解説されています。
 品種のカタログも充実していて、メジャーな種類からあまり聞いたことのないようなものまで、幅広く紹介されています。
 国際多肉植物協会【著】というのも、何だか心強い。
 「品種ごとの原産地の特徴を踏まえて育てましょう」という当たり前だけれども、つい忘れがちな点に立脚して書かれているのも好感が持てます。
 そして特筆すべきはその価格。こんなに綺麗で完璧な解説書であるにも関わらず、たったの1400円程度。奇跡。

サボテン・多肉植物ポケット事典 平尾博、児玉永吉【編】

サボテン・多肉植物ポケット事典

 サボテン・多肉植物図鑑のド定番です。
 特徴は何と言っても掲載種類が豊富なこと。家庭で育てることができるものから、メキシコの大地にそびえ立つどでかいサボテンまで写真付きで載っていて、胸が躍ります。
 育て方についても僅かですが説明があるので、困ったときに開いてみると意外と役に立つことがあります。
 欠点としては、写真があまり綺麗ではないことでしょうか。
 それでも、刊行数の極めて少ないサボテン・多肉植物のカタログの中にあっては、それら植物への知的好奇心を満たすことのできる貴重な書籍です。

多肉植物ハンディ図鑑 羽兼直行【著】

多肉植物ハンディ図鑑―サボテン&多肉植物800種類を紹介 !

 比較的新しい多肉植物図鑑です。掲載種類は800種と、びっくりするほど豊富です。
 多肉植物ファンとしては新たな図鑑の登場を待ち焦がれていたところ、興奮とともに本書を手にしたことでしょう。
 もちろん、私もそうですが、その期待は裏切られることはなかったと思います。
 まず、写真がとても綺麗に掲載されています。本当にすばらしい。これは、上記の図鑑の欠点を補って余りある革新です。
 掲載品種に関しては、メジャーどころから珍しいものまで幅が広く豊富です。新しい発見も数多く得られます。
 ただ、致し方ないことではありますが、ホームセンターで売られているようなメジャーなものでも掲載されていなかったりするものもあります。その点に関しては、上記の2冊に補ってもらいましょう。多肉植物はとにかく種類が多いので、なかなか一冊では収まらないのです。
 いずれにしても、本書は多肉植物図鑑の新たなるスタンダードと言えるでしょう。

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