小説

 実を言うと私はこの短編小説集『ここは退屈迎えに来て』を正常に評価できないでいる。
 それは1983年生まれ、2016年現在33歳である私にとって二つの意味でストレートに突き刺さる物語群だからである。私情を抜きにしては読めない ...

コラム

 人間の最大の敵は先延ばしである。

 散らかった部屋で過ごすのは不快であるとわかっているのに片付けないこと。
 夏休みの宿題を夏休み最後の日に慌てて徹夜で終わらせようとすること。
 両親の顔を見なくちゃと思 ...

コラム

 愛はお金では買えない。

 確かに愛をお金で買ったという人はいないかもしれないけれど、それは「愛はプライスレスだから」とか「愛に値段は付けられないから」という理由ではない。
 つまりこの度、香港大学ボボ・ラウ教授の ...

ビジネス書

 「すぐやる系」「先延ばしをやめる系」の本は星の数ほどあるが、本書『すぐやる! 「行動力」を高める”科学的な”方法』は作業療法士の視点・事例に基づいて書かれている点が特異であり、稀有である。

私はリハビリテーションの専門職 ...

ビジネス書

 30歳になりつつある頃、1000枚以上所有していたCDを全て処分したことで、私の中で何かが変わった。

 手放したら後悔するかもしれないと思って躊躇っていたのだが、いざやってしまうと後悔はなかった。
 それどころか ...

ビジネス書

 文章を「上手に」書くための指南書は数あれど、文章を「たくさん」書くための本は寡聞である。
 本書はタイトルの通り、論文をたくさん書くことに焦点が当てられたものである。

 私は研究者ではないため論文を書く機会は全く ...

ビジネス書, 自己啓発書批評

 「ポジティブでなくてはならない」
 「目標に向かって突き進め」
 「幸せを追求せよ」
 「わくわくすることを仕事にしよう」

 このような主張がイケイケ自己啓発本の常套句であるとすれば、本書『HEL ...

ビジネス書

 澄み切った頭が、高い生産性を生む唯一の条件である。

 その澄んだ水のような思考を作り出すためにはGTD(Getting Things Done:物事をやり遂げること)という整理術が肝要だ。
 本書『はじめてのGT ...

働きたくない

 かつて私が、本気で仕事が嫌だった頃(今でも嫌だが)、生活費を削りに削ったら最低どのくらいの収入で生活していけるのかを試算してみたことがある。
 仕事を辞めてしまっても、質素に暮らしながら、日雇いのアルバイトやネットからの収入 ...

小説, 文学

 殆ど何も起こらないにも関わらずこんなにも面白い小説であるのは、それが僕たちの人生の縮図となっているからに他ならない。
 主人公たるジョヴァンニ・ドローゴの惰性に甘んじた人生が、他人事としては読めないのである。

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