アニメ, 小説

アニメ『ココロコネクト』(2013年, 監督:川面真也)はとても良かった。なんやかんやアニメ本編とは関係ないところで騒動があったらしいけれど、そんなことはどうでもいい。とにかく良かった。あまりにも良かったので、続きの原作本を買って読ん ...

小説, 文学

ディーノ・ブッツァーティ(1906-1972, イタリア)は私が一番好きな小説家のうちの一人である。文庫化されているブッツァーティの短編集には下記の2つがある。

 
1.『七人の使者・神を見た犬 他十三篇』岩波文庫 ...

小説

 実を言うと私はこの短編小説集『ここは退屈迎えに来て』を正常に評価できないでいる。
 それは1983年生まれ、2016年現在33歳である私にとって二つの意味でストレートに突き刺さる物語群だからである。私情を抜きにしては読めない ...

小説, 文学

 殆ど何も起こらないにも関わらずこんなにも面白い小説であるのは、それが僕たちの人生の縮図となっているからに他ならない。
 主人公たるジョヴァンニ・ドローゴの惰性に甘んじた人生が、他人事としては読めないのである。

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小説, 笑える本

 破茶目茶、支離滅裂、荒唐無稽、意味不明、おもしろい。
 それが『やし酒飲み』である。

 著者であるエイモス・チュツオーラはナイジェリア出身であり、私はアフリカ文学というものを全く読んだことがなかった。それほど興味 ...

小説

 エイモス・チュツオーラ『やし酒飲み』で初めてのアフリカ文学に衝撃を受け、爆笑を堪え切れなかった私は、ソニー・ラブ=タンシ『苦悩の始まり』でも同じ顛末に甘んじることとなった。
 笑わそうとして書いているとしか思えないのだった。 ...

小説

 クマが主人公である。クマの王様の名はレオンツィオ。

 その冬は例年に増して寒さが厳しかった。食糧もなく、クマたちは山の中で飢えていた。
 誰かが言った。「なんで平地におりてみないんだ?」
 山から見下ろす ...

小説

 読む前からおもしろいことが約束されている物語がしばしば存在する。イタロ・カルヴィーノ『木のぼり男爵』はその代表であると言っていい。

 本の裏表紙に書かれているあらすじを引用してみよう。

 イタリアの男爵家の長 ...

小説

 我々の最大の関心事は「時間」と「記憶」であると断言して差し支えないだろう。
 だからこそタイムマシンに憧れを抱くのだし、「記憶を消したい」だなんて思うのである。

 だけれど、タイムマシンなんてないし、記憶は消せな ...

小説

 どう考えてもふざけて書いているとしか思えない小説家の一人にイタロ・カルヴィーノがいる。
 その奇想天外な発想は一体どこから来るのか。
 読んでみればすこぶるおもしろい。天才。

 さて、『まっぷたつの子爵』 ...