飄々図書室

【書評・読書感想文】本にまつわるあれやこれや

「 小説 」 一覧

【書評】何者にもなれなかった平凡な僕たちのための物語『ここは退屈迎えに来て』山内マリコ【著】

  2016/11/21    小説

 実を言うと私はこの短編小説集『ここは退屈迎えに来て』を正常に評価できないでいる …

【書評】美しき傑作『タタール人の砂漠』ディーノ・ブッツァーティ【著】

 殆ど何も起こらないにも関わらずこんなにも面白い小説であるのは、それが僕たちの人 …

【書評】はちゃめちゃ・破天荒・爆笑『やし酒飲み』エイモス・チュツオーラ【著】

  2016/03/22    小説, 笑える本

 破茶目茶、支離滅裂、荒唐無稽、意味不明、おもしろい。  それが『やし酒飲み』で …

【書評】果てしないどんちゃん騒ぎ『苦悩の始まり』ソニー・ラブ=タンシ【著】

  2016/03/10    小説

 エイモス・チュツオーラ『やし酒飲み』で初めてのアフリカ文学に衝撃を受け、爆笑を …

【書評】『シチリアを征服したクマ王国の物語』ブッツァーティ【著】

  2016/03/07    小説

 クマが主人公である。クマの王様の名はレオンツィオ。  その冬は例年に増して寒さ …

パンク男爵の奇想天外『木のぼり男爵』イタロ・カルヴィーノ【著】

 読む前からおもしろいことが約束されている物語がしばしば存在する。イタロ・カルヴ …

【書評】『終わりの感覚』ジュリアン・バーンズ【著】

  2016/02/25    小説

 我々の最大の関心事は「時間」と「記憶」であると断言して差し支えないだろう。   …

戦後イタリアで一番おもしろい小説『まっぷたつの子爵』イタロ・カルヴィーノ【著】

 どう考えてもふざけて書いているとしか思えない小説家の一人にイタロ・カルヴィーノ …

恋の痛々しい黒歴史小説『肉体の悪魔』ラディゲ【著】

  2016/02/19    小説

 何とも禍々しいタイトルの物語だが、決してエクソシストみたいな話ではない。  サ …

奔放で緻密な語り口『予告された殺人の記録』ガルシア・マルケス【著】

  2016/02/17    小説

 これはミステリー小説ではない。  自分が殺される日、サンティアゴ・ナサールは、 …