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TVアニメ『ひげを剃る。そして女子高校生を拾う。』全話感想ツイートまとめ

この記事は飄々図書室ツイッターアカウントにおいてツイートされたTVアニメ『ひげを剃る。そして女子高校生を拾う。』の感想ツイートを転載してまとめたものです。

 

第1話 電柱の下の女子高生

#ひげを剃るそして女子高生を拾う #ひげひろ 1話を見た。

まず、これが犯罪助長アニメだとは思わなかった。なぜならフィクションだからだ。

主人公男の吉田が聖人と言われているが、聖人ではないと思った。フィクションの中のリアリティのない男だと感じた。

男が好む女性の条件は全人類共通であるというデータがあり、その中に「バストが大きい」「20歳以下」も含まれる。

アニメでは酔っ払った吉田が何の葛藤もなく巨乳JKに興味を示さない描写があるが、さすがにこれには無理があると思う。葛藤くらいはあるだろ。

吉田は片思いの相手に彼氏がいたことにも気付かずに失恋するが、これによって吉田が非モテであることが示唆される。

巨乳JKを抱くことを躊躇うというリアリティをより一層形作るなら、吉田はさらに激烈なキモ童貞非モテキャラであることが望ましかった。

リアル感がない物語ではあるが、面白いとは思うので最後まで見ると思う。

 

第2話 携帯

#ひげを剃るそして女子高生を拾う #ひげひろ 2話を見た。

スマホは人類史上最大の売春ツールと言われている。そんなツールを家出少女のヒロインに渡して大丈夫か。

連絡を取りたいなら固定電話でも良かったのでは。ヒロインがウマ娘にハマって課金しまくっちゃったらどうするんだ。

また、主人公名義のスマホをヒロインに渡す行為は、ヒロインの主人公への依存を加速させる行為であり、優しさに見えるが本質は違うのではないかと思った。

主人公がヒロインを束縛し自分のものにしたいのであればスマホを渡す合理性はあるが、どうやらそうではないらしいので、行動原理が謎だなと思った。

イラストレーター界隈については全く詳しくないのだが、ぶーたさんはとても可愛らしい画をお書きになるのは知っていたので、みんな可愛らしくて良かった。

市ノ瀬加那さんは儚げな声が、何か裏事情がありそうなヒロインに合っているなと思った。

最後まで見ます。

 

第3話 共同生活

#髭を剃るそして女子高生を拾う #ひげひろ 3話を見た。箇条書きで。

・冒頭、行為中に「気持ちいい?」と聞く男性はおおよそ陳腐で自己中心的(なぜならYESとしか答えられない質問であるため)であり、それが表現されていると思われる。
・「超ひま」と発話する若手社員がいるが「超」は死語と思われる。
・何にも全く動揺のない吉田はロボットか。
・沙優と柚葉が出会って深く語り合うシーンはちょっと都合が良すぎるかな。わかんないけど。柚葉のアドバイスは主観が強すぎてアドバイスになってないような気がする。悪く言えば、都合が良すぎる。
・柚葉は公園にてどういう気持ちで吉田と沙優から去ったのか、描かれないとモヤっとする。
・後半、下着姿での沙優の誘惑は説得力があると思ったが、あくまでフィクションの中でのサンプル数1の事象なので一般化するには慎重になるべきと思った。
・吉田の「嫌だね✨」は笑った。
・吉田が拒否した理由「俺はお前に恋していない」は本音かどうか検討する余地がある。
・本音だとすれば、吉田は性風俗店にさえ行こうとは思わない清廉潔白にして高潔な男性である。
・それが本音でないとすれば、「お前に恋していない」という建前をかろうじて振りかざし、本音(抱きたい)を隠蔽している可能性がある。
・これは吉田に訊かないと埒が明かないので、吉田を酒の席に呼べ。

 

第4話 バイト

#ひげを剃るそして女子高生を拾う #ひげひろ 4話を見た。

ギャルの人がギャルなんだか一昔前のオタクなんだかおっさんなんだかわけわかんない発話の仕方をしており、普通に喋ってほしいと思った。

吉田を聖人とみなす向きもあるが、私はどうしてもそうは思えないのだった。

例えば、2話で吉田が後藤さんにカップ数を尋ねるシーンがあるが、カップ数という単なる記号や数字に踊らされて一喜一憂するような芯のない男なのかお前は。おおん? お前はお前の主観でそれが好ましいかどうかを判断しろ。自分の頭で考えろ。自分の価値観を信じろ、と思った。

この4話においても「俺とやれますか?」はどう考えても誠実な人間の発言とは思えない。なぜそれが「やれる/やれない」の二元論だと思ったのか。

「俺はもう告白しないので、次は後藤さんから告白してください」いや、そうはならんやろ、と思った。さてはこの男、モテ期が来て調子に乗ってるな。

私の知り合いに、7回告白してようやく交際が開始され、3回プロポーズして結婚に至った者がいるのを思い出した。

居酒屋のシーンは全体的に誰にも感情移入が難しいように思った。

沙優に何らかのトラウマがあることが示唆されている。激烈なトラウマは苦手なのでソフトなやつをお願いしたいです。

 

第5話 現実

「沙優と絶対に恋愛関係にならない」と根拠不明な断言したり、「沙優ちゃんは家にいるのか」と問われて「いるに決まってるだろ」と答えたり、「彼女でもない奴を家に泊めない」と外野から見れば矛盾していることを堂々と言ったりしており、

吉田は、沙優を守るという使命を与えられて製造されたAIの可能性があるなと思った。

 

第6話 星空

#ひげひろ 6話を見た。

矢口という男に沙優が襲われそうになる話だが、結果、たまたま吉田が早く帰って来、たまたま矢口がそこまで悪い奴じゃなかったので、たまたま悪い展開にならずに済んだというだけの話だったなと思った。

 

第7話 恋慕

#ひげひろ 7話を見た。

吉田の元彼女について吉田が「重いと言われた。自分は大切にしていたが、それを拒絶された(要約)」みたいなことを言っていたが、これは信頼できない語り手だなと思った。

大切にされて悪く思う人はたぶんいない。とすれば、その大切にする手段が間違っていたと思われる。

吉田は相手のニーズとかペースとかを何も考えず、自分の思う「大切にする」方法で、独善的に彼女にアプローチしていたから、彼女は「重い」と思ったのではないか。

それを「自分は大切にしていたのに、彼女は大切にされたい人じゃなかった」と別れを彼女のせいにしていたのは残念な野郎だと思った。

 

第8話 夏祭り

#ひげひろ 8話を見た。

後半は吉田が知るはずのなかった恋心に気付く壊れつつあるAIみたいな感じで良かった。

都会のビルディングを臨む場所で行われる花火大会にしては人出が少なすぎると思った。私の出身の人口2.5万人の町のお祭りでさえもう少し人出があった。

沙優は兄に追われている身であり、そうでなくても何かあれば直ちに強制送還される可能性を孕んでいるので、不特定多数の目にさらされる花火大会というイベントに無邪気に意気揚々と参加するのはリスクが高すぎると思った。せめてマスクとかサングラスとかすべきでは?

この物語の最大の問題点は、沙優を除く女性キャラがなぜ吉田のことを好きなのかさっぱりわからない(リアリティがない)点にあると思う。吉田はこれまで彼女たちに対して下劣な振る舞いこそすれ、魅力的な態度はないように思った。今話前半も「こんなやついるか?」レベルの鬼畜の所業であった。

 

第9話 過去

#ひげひろ 9話を見た。

抑圧的な沙優の母。家出を決めた沙優に、アパートを借りて住まわせてやるとかではなく、ポンと30万円を渡す兄。この30万円は優しさでは全くなく、むしろ突き放しであると私は考える。抑圧的な親の遺伝子を受け継ぐ息子としてかなり整合性の取れた行動だと個人的に思った。

そういう意味では兄も沙優を追い詰めた一人であり、どの面下げて沙優を探しに来たんだ感はある。沙優は本当に吉田という人間に救われたのだということがわかった。おもしろくなってきた。

この物語が「とにかく実家に帰ることが常に正しい」みたいなありきたりな結論にならないことを祈りたい。

 

第10話 証明 & 第11話 覚悟

話がめちゃくちゃであると思われ 、終始笑いながら見てしまった。だが、個人的な話をすると、部屋で映画などを見て、私は凄く面白いと思ったので声を上げて笑っていたところ、一緒に見ていた者は感動で泣いていたということが結構あり、もしかしたら感動的なのかもしれない。

ちなみに、その前の10話の感想を書こうと何度か試みたのだが「登場人物がロボットにしか思えない」以上の感想が出てこなかった。登場人物が思いがけない行動を何も取らないからである。我々の日々もそうだけど、「思いがけないこと」が起こったとき、生きてると感じるように思う。

 

第12話 母親

#ひげひろ 12話を見た。

Aパートが非常に胸糞悪く、ただただ胸糞悪かった。なぜ胸糞悪いかというと、胸糞悪い要素しかないからである。例えば、胸糞悪いことを言っているキャラにも何かその理由や背景があるのかなと考える余地があれば胸糞悪さは軽減され奥行きが生まれるが、そうではなかった。

Bパートは吉田が突然に長いモノローグを語り始め、おいおいBパート中ずっと喋り続けるつもりか、と思った。

とにかく沙優の兄がポンコツすぎる。本当にやり手起業家なのか? 定職につかずふらふらしてる設定のほうがまだ良かった。

沙優はあの家にはいないほうがいいんじゃないかと思われる。

そもそも、沙優が吉田に発見されるまでに体と引き換えに泊めてもらっていたという設定、必要だろうか? これがあったからAパートは余計に胸糞悪く、作中では蛇足な部分が散見され、いろいろ破綻しているように思う。

社会問題ぽい感じで設定してみたが物語がそれを受け止めきれなかった印象があった。

 

第13話 未来

#ひげひろ 13話(最終話)を見た。

なんやかんやで結構良かった。うまくまとまっていたように思った。最終話まで見ると吉田が聖人に見えてくるから不思議だ。

その上で、吉田の土下座を踏襲して沙優も母親に土下座をするのはどうかと思った。うまく言葉にできないが、それは違うと思った。

沙優が吉田を「今日でお別れだから」という理由で再度誘惑するシーンは、個人的には不快感はなく、リアリティの範疇であると思った。「今日でお別れだから」という理由で燃え上がる恋愛・不倫作品は山程あるだろうし、我々のリアルな不倫においても同様だと思う。我々のリアルな不倫って何だね。

沙優は明確に吉田のことが好きであり、しかし、吉田は一向に手を出してこないし、お前とは恋愛しないと明言しているにも関わらず非常に優しく、となれば、余計に沙優の気持ちが盛り上がるのは必然と思われ、最後に女性から誘ってくることに不自然さはないのではないかと思った。

どうでもいい話だが、Sは自分のしてほしいことを相手にストレートに伝える。逆にMはそれとない言葉や態度などを仄めかして相手を動かそうとする。という話を聞いたことがある。

そう考えれば、沙優はベッドの上で吉田に堂々と自分の願望を伝えていたので、Sである可能性が高い。



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